日々のメモ

日々の暮らし

母の脳梗塞10

隣市に住む70歳の母が脳梗塞で倒れて16日目。

 

急性期病院からリハビリ病院への転院。

 

転院は自家用車、その間だけ私服が必要なので実家で服を見繕う。

 

8時半病院。

主治医から経過の説明。

 

・左後頭部にダメージ

 →右半盲(主に右側上部の視界がない)

 視床にもややダメージ

 →高次脳機能障害が出るであろう。

  ex 失語、空間把握、注意欠陥などが予想される。

 

ここまでは聞いていたとおり。

 

その他追加事項。

 

転院前カテーテル検査によると、

反対側にも血管の狭窄部あり。

血圧は正常内。

コレステロール値は服薬で一気に正常まで戻ったので、

このまま内科的処置(服薬)で様子を見ていく。

 

とのことだった。

 

駐車場までの移動や歩行は父の肩を借りながら。

(動けないというよりも、視界が見えていないので不安なのかな。)

 

転院先の病院では

主治医、ソーシャルワーカー、OT、ST、言語聴覚士の方と顔合わせ。

 

主治医がやたらと

「前の病院ではシビアな話をされたかと思いますが」

と連呼するので「???」となった。

 

入院中に心臓が止まった場合、マッサージは肋骨が折れた時点で終了。

とか最悪のパターンを想定した話ばかりで気分が悪くなった。

仕方ないのはわかっているけれど。

 

視野角で障害認定をとった方がいい、とか、

ゆっくりだけど身の回りのことはできるから介護認定は無理かな、とか。

 

この病院はWi-Fiがないので、母のスマホをカケホーダイに変更。

 

今日から規定により1日3時間のリハビリとなる。

「立つんだ!立てー!!」みたいなスパルタだったりしてーと母と笑い合う。

なるべく笑っていたいな。

母の脳梗塞9

隣市に住む70歳の母が脳梗塞で倒れて13日目。

 

リハビリ専用病床への転院を3日後に控える中、母を訪問。

 

動きはゆっくりだが、自分で歩いて面会口までやって来た。

 

でも、透明な自動ドアのすぐ向こうにいるのに、ワタシを認識するまでは時間がかかる。視野が狭いせいなのか、それ以外のせいなのか。

 

本来、メモや記録をマメにとる性分の母だが、

今の所、本人自著欄がある病院関係の書類も家族に代筆が回ってきているので、

本人が文字を書くことができないのかもしれない。

確認するのが怖くて聞けていない。

今日は「使わなくてもいいから。もし気が向いたらね。」と、簡単なノートとペンを渡してみた。

読書も好きだったので、「今はオーディブルといって、耳で聞ける小説もあるんだよ。気になるものがあったらスマホに入れるから言ってね。」

と伝えたけど、「今はゆっくり休んで転院したら何かしてみようかしら。」とのことだった。ついつい何かをしてほしいと思ってしまうのは私のエゴ。

 

視床にダメージがあると、識字だけではなく、今までよりも脳が疲れやすくなるので、集中力や意欲の減退という症状も多いと聞くし、母のリハビリ担当の方からも「集中力がちょっと・・」という様子も実際聞いている。

 

高次脳機能障害は、母のような内的な脳疾患だけではなく、交通事故などの外的要因でも起こるという。見た目にはわからない分、他者からは「怠惰な人」「やる気がない人」と思われてしまうことも多い。

 

私は、リハビリ期間は「治す」のではなかう、母がどんなことがこれまで通りにできて、どの部分が不得手になったのかを理解し、それに対して周囲はどのようなサポートをすればいいのか、確認していく期間だと思っている。

母の脳梗塞8

隣市に住む母が脳梗塞で倒れて9日目。

 

急性期病院からのリハビリ対応病院への転院のため病院を探しているところ。

 

候補に挙げたA、B、C、3つの病院

 

事前説明のアポを取り、まずは9時にA病院。

 

リハビリは3時間/日。

家族向けカンファレンスや、退院前の自宅家屋調査等はどこも共通。

 

『A病院』

・アメニティあり

・周囲の車通りが少ないので、リハビリのために外散歩あり。

(わざと砂利や坂道を歩いたりもする。)

医大教授の回診あり(←ワーカーさんのイチオシポイントとのことであったが、ドクターXとか連想しちゃって、この点には惹かれなかった。)

・面会は月2回(感染症対策のため)

・リハビリの動画や様子をワーカーや、療法士が、当人のスマホから家族に伝えてくれる。

・費用は150,000円/月前後。

 

対応してくれたワーカーの方が、

こちらで準備していた質問をする前に、家族が疑問を持ちそうな部分には全て説明してくれた。有能な方だと感じた。

 

 

 

『B病院』

・入院前説明なし、パンフレットなし。

全く情報がないので電話で問い合わせたところ、

・アメニティセットはあり

・日中は私服、下着も自身で用意

・面会は週一 事前予約 30分/回

母の場合入院費の概算は 115,000円/月くらい

 

 

11時『C病院』

・任意参加のレクの時間がある。

・面会は毎日14−16時まで可。

・アメニティあり。

・費用概算は160,000円/月くらい。

 

費用の話をメインにされる。

家族向けカンファレンスや自宅調査等については、こちらから聞いてはじめて答えてくれるようなワーカーさんだった。悪い印象はないのだが、頼りなく感じてしまった。

 

 

リハビリの内容については基準に沿って行われるので、病院による大差はないと思われる。(そのOTやSTの技術については知り得ないし。)

どうしても対応してくれたワーカーの方の印象が強くなってしまうが、それを差し引いても『A病院』の印象がよかった。

その旨、現在入院している病院のワーカーに伝え、転院日の調整に入ることに。

 

A病院は今週中でも受入可とのことだったが、現在の病院での検査日程等で、週明けの転院となった。

 

母本人に電話でそれを伝えると

「それまでのんびりするわー。リハビリでムキムキになっちゃうかもね!」

とのこと。

 

こうした会話は以前と全く変わらないように思えるのだが、

複数回名前が挙がっている転院先病院名がパッと出てこなかったり、

LINEでの文字のやりとりとなるとほぼ誤字混じりとなっている。

誤字や打ち間違いがあっても、十分意味は伝わるし、本人もあとから気付いて「訂正→◎◎」と送ってきたりもする。

 

又「今週の金曜日に美容院の予約をしていたからキャンセルしておいてちょうだい。」などということもしっかりしている。

 

ただ、今日の時点で転院先ワーカーに伝わっている情報によると、思考、認知の検査で通常の人ならば軽々30点満点を取るようなテストの結果が24点とのことだった。

長谷川式と呼ばれる検査だろうか。やや不安は残る。

母の脳梗塞7

隣市に住む母が倒れて7日。

 

現在入院中の病院は急性期対応病院のため、

なるべく早く次のリハビリを主とした病院に移ってほしいと言われているところ。

 

地図を見て3病院を候補に挙げた。

それが金曜日の話。

火曜日にワーカーさんから3つ全ての病院で空きがあると連絡を受けた。

 

ABC、3つのうちB病院は入院前の事前説明がないので、

この電話でOKを出せば即転院決定となる。

B病院にしないか、とのこと。とにかく早くベッドを空けたいらしい。

 

しかし、週末の個人でのリサーチによると、

B病院は費用が安価な分、アメニティや私服を自分で用意しなければならない、更に、そのまた次の病院に転院となった場合、提携病院がないため、自分で次の病院を探さなければならない、という話も経験者から聞くことができた。

 

A病院とC病院にも話を聞きたいとワーカーさんに伝え、(「B病院のどこが不満なんですか?」と言われる。)、すぐにA病院とC病院にアポを取り、翌日双方のから入院についての事前説明を受けることとなった。

 

実は、私は母が倒れる前に、転職を決意し、面接の予定があったのだが、

この時点でキャンセルすることにした。

現職は、給与こそ低いが、在宅、中抜け勤務も可、周囲の理解がある、というのは今の私にとって大変助かっている点。

繁忙期だが、この先の見通しが立つまではなんとかやり通すと決めた。

母の脳梗塞6

隣市の母が脳梗塞で倒れて一週間。

 

怒涛の日々であった。

 

週末。

遠方の弟も集合して、実家で父を問い詰める。

「現在の家の資産状況を教えろ。」と。笑

 

以前から、もしもの時のために、整理しておくように父に頼んでいたのだが、のらりくらりかわされていた。

 

「終活ノート」や、「エンディングノート」という名前だと傷つくと思い、「もしもノート」というテンプレートを見つけて持っていったが、「紙は面倒だからエクセルかデータにしてよ。」と父に言われる娘。(父は元SE。)老人扱いしてごめんよ。

 

のらりくらりとかわしていた父だが、ぽつぽつと話し出す。

「○銀行がメイン。そのくらいかな。」

ほうほう。

「あ、△銀行にも◎用のが。」

あら。

「そうだ、□証券にも。」

出てくる出てくる。

 

挙句、

「まとめたものをPCで表を作ってあるんだよ。」

 

あるじゃん!!!!それだよそれ!!!

年金(源泉まで表になっていた)、クレジット、保険等、全てまとまったファイルが存在したのだった。

 

そして40代FP娘もびっくりの60代らしからぬ攻めのポートフォリオ

世界経済、日本経済と連動しておりました。挙句まだ「これからこの定期を解約して投信に。」などとつぶやいている。いやもういいから、そのままキープして。

キャッシュの割合がおかしいが、とりあえず老後資金は大丈夫そうである。

 

小さい子供のいる弟たちは「もしや自分たちが負担すべき・・」と不安に思っていただろうから、ほっとしたと思う。

 

父だって持病もあるし、いつ何があるかわからないので、思い切って聞いてよかった。

 

この日を境に父の顔色がどんどんよくなっていった。

子どもたちに引導を渡されて、(良い意味で)ほっとしたのかな、と思う。

元々必要以上にベタベタしない家族だが、いざという時の団結力は強い。

母の脳梗塞5

隣市に住む母が脳梗塞で倒れて6日目。

 

急性期病院でも1日1時間程のリハビリがあるようだ。

STさんの話によると、「集中力に少し難が・・」とのこと。

 

私は正直、身体的な後遺症以上に、高次脳機能障害の方を心配している。

 

でも、今日はとても嬉しいことがあった。

 

(操作ができるかわからない)スマホをダメ元で差し入れてみたら、

夜、父と私と兄弟に、それぞれ母から電話がかかってきたのである。

 

「すごいすごい!!電話がかけられた!」褒めちぎると、「このくらいできるわよ。当たり前じゃない。」と得意気な様子。その後はLINEで文字メッセージも来た。

 

誤字も多いので、

読書が趣味だった母の識字レベルがどの程度に落ちているのかは気掛かりだが、

面会制限がある中で、自分の意志で外部の人間とやりとりができるのとそうでないのには大きな違いがある。

一つ壁を越えた感。

 

そして、病院の都合で現在母は個室。一日中一人きりなので、脳への刺激が少ないのはデメリットだが、周囲を気にせずに電話ができる環境なのはメリットだ。

 

仕事帰りに実家の父の様子を見るのが日課になっている。

少し顔色がよくなった。

スポーツ団体や勤務先の知人に転院先候補のリサーチもしている様子。

母の脳梗塞4

隣市に住む母が脳梗塞で入院して6日目。

 

HCUから一般病棟に移ったとの連絡があり、ソーシャルワーカーから転院についての説明を受けることに。

 

10時病院。

病院専属のソーシャルワーカーと面談。

病院から半径20km圏内のリハビリ対応病院の地図を見せられ、転院候補を挙げるように言われる。距離を考慮して3院を選ぶ。

 

・候補の病院にワーカーが連絡を取り、空き状況の確認

・家族がそれぞれに出向いて病院の説明を受けて第一から第三志望を決める

・転院決定

 

の流れらしい。

 

・転院は早くて一週間以内、遅くとも3週間以内。

・使うかわからないが市役所で介護認定の申請をしておく

とのこと。

 

転院先病院のパンフレットがないか尋ねるとサンプルの一冊しかない、とのことで、その場で一瞥しただけで回収されてしまった。(急性期病院にある程度の数は置いておくべきだと思った。)

私より同年代か少し若いくらいのワーカーに「自分だったらどういう基準で病院を選ぶか。」と尋ねたところ「費用です。」と即答であった。

 

 

今週はフル出勤できた日は2日のみ。

でも、職場から病院が5分、「3時間抜けまーす!」が可能、自宅リモートもできるので、とてもとても恵まれている環境だ。

 

 

父の顔色が悪くて心配。